冬の北海道道東の観光地をほぼほぼ楽しむ 女満別から流氷とか知床五湖とかSL冬の湿原号とか阿寒湖でワカサギ釣りとか

冬の北海道道東の観光地をほぼほぼ楽しむ 女満別から流氷とか知床五湖とかSL冬の湿原号とか阿寒湖でワカサギ釣りとか

こんにちは、壱旅です。ちょっと前になりますが冬の北海道に行ってきました。動機は流氷みたい!冬の知床を散策してみたい!SL冬の湿原号に乗りたい!阿寒湖でワカサギ釣りしたい!といった感じです。

まずは北海道の道東方面へ行く方法ですが、いつもなら成田からジェットスターやバニラ(ピーチになっちゃったけど)などのLCCで新千歳、そこからレンタカーで延々道東方面へという方法なのですが、冬の北海道で長時間の運転は厳しい。そんな訳で道東観光の起点となりそうな女満別空港と釧路空港を利用することにしました。

コースは女満別から知床〜根室〜阿寒湖そして釧路空港という感じで回る計画にしました。女満別へはJALとANAどちらも就航しているのですが、到着が早いJALを利用。帰りの釧路もJALを利用します。運賃を調べていたら東京女満別、釧路東京ともに1万円前後でチケットを購入できました。増税前なので今はもっと高くなっているかもしれません。

あとは電車やバスを乗り継いで各観光地を回ります。一部レンタカーも利用。

1日目 女満別空港~(バス)~網走駅~(流氷物語号)~知床斜里~(バス)~知床泊

2日目 知床観光 知床泊

3日目 知床~(バス)~知床斜里~標茶~(SL冬の湿原号)~釧路~(電車)~根室

4日目 根室~(レンタカー)~納沙布岬~根室~(電車)~釧路~(バス)~阿寒湖

5日目 阿寒湖観光~(バス)~阿寒国際ツルセンター~(バス)~釧路空港

こんな予定です。本当は屈斜路湖や摩周湖も回りたかったんですけど、これ以上はかなり予算的にも休み的にも厳しい。まあそのうち行くだろうという感じです。

1日目 女満別から知床まで

無事に女満別空港について網走駅までバスで向かいます。流氷物語号に乗るのですが、1番早い便で到着しても流氷物語号の出発時間まではギリギリです。女満別空港から網走方面へのバスは路線バスと、知床方面を結ぶエアポートライナーがあって路線バスのほうが先に出発するのですが途中の停留所も止まるため結局エアポートライナーのほうが早く着きました。交通状況やお客さんの状況にもよりますが流氷物語号に乗るならエアポートライナーのほうがいいかもしれません。あくまでも自己責任でお願いします。

流氷物語号で知床へ

なんとかギリギリ流氷物語号に乗ることができましたがかなりの混雑です。一応座ることはできましたが眺めのいい席ではなかったので、もし海側の座席を狙いたいならそれなりに早く網走駅で待っている必要がありそうです。網走から知床斜里までは左手に海を見ることができます。この時は流氷が少ないということですがなんとか見ることができました。車内では観光協会の方が物品の販売や流氷についての解説など行ってくれ、北浜駅では時間を取って停車し車外に出て写真を撮ることができます。特急ではなく予約も必要ないので青春18きっぷだけで乗車も可能です。

1時間程度で知床斜里に到着。ここからバスで知床のウトロ地区へ向かいます。多分バスの時間まで少しあると思うので時間があれば近くの道の駅に行ってみてもいいかもしれません。知床斜里からウトロまではバスで約1時間。羽田を出てから5時間半程度で目的地の知床に到着です。

知床でスノーシューを体験

まだ午後の早い時間なので知床の自然を楽しむために知床ネイチャーセンターさんでフレペの滝までスノーシューで歩いていく体験プログラムをお願いしました。スノーシューは初めて履くのですが初心者でも簡単に雪道を歩くことができます。大体2kmくらいを2時間ほどかけて歩きます。途中ガイドさんの説明も聞きながらフレペの滝や鹿、キツネ、写真には撮れなかったけどムササビも飛んでいるところを見ることができました。

ホテル季風倶楽部知床

初日の宿はホテル季風倶楽部知床です。夕食が美味しいと評判の宿で一人旅でもOK。貸切露天風呂も利用することができました。海沿いにあるので晴れていればオホーツク海に沈む夕日を見ることができます。料理は北海道の野菜や海の幸を自分で揚げるちょっと面白い揚げゆうゆなどなど。ウトロバスターミナルからは距離があるので送迎もしてくれます。

https://www.kifuu.com/

2日目 知床五湖と流氷ウォーク

冬の知床五湖を散策

この日は1日知床観光の予定です。午前中は昨日もお世話になった知床ネイチャーセンターで知床五湖1周ツアーを体験します。夏の知床五湖も面白いのですが、冬の知床五湖をスノーシューでぐるっと回るコースです。夏はクマが出没する危険がありますが、冬は安心。ゆっくりと知床五湖を回り見事は威容をたたえる知床連山も見ることができます。

流氷の上を歩く

午後は流氷ウォーク。網走で流氷観光砕氷船おーろらに乗るか迷ったのですが、時間の都合とどうせなら流氷に触れる方がいいだろうということで知床の流氷ウォークを選択。ドライスーツを着るので服は基本的にそのままでも大丈夫。流氷の上に乗ったり、隙間にできている海に入ってみたり、クリオネを見ることもできます。

知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL

2日目の宿は知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL。知床で色々宿を検索すると決まって出てくる北こぶし知床グループです。名前の通り晴れていれば夕陽がきれいに見える高台に建っていて、ロビーにはくつろげるソファーも完備。ここからの眺めだけで1日過ごせそう。夕陽のあたる家は基本的に食事が付きませんが、大きな台所がありそこで買ってきた食材を自分で調理することもできます。朝食はそうしようと思っていますが、夕食は北こぶしのバイキングを食べることにします。夕陽のあたる家はプランによっては北こぶしのバイキングを食べることもできるのです。

バスで北こぶしへ向かい、温泉に入ってバイキング会場へ。すごい。とにかく種類が豊富で北海道らしい料理が数多く並んでいる。もちろんバイキングの定番の料理も。イクラ丼も食べ放題。

北こぶしにはひとりで泊まれるプランがありますが、それなりに値段が高く且つあまり海側に泊まろうとするとさらにお高くなります。夕陽のあたる家に宿泊すれば北こぶしのバイキングと温泉には入れて且つ部屋はすべてオーシャンビュー。そういった意味でも一人旅では夕陽のあたる家をお勧めします。

知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL

流氷フェスティバルも

冬の知床では流氷フェスティバルも開催しています。ちょうど夕陽のあたる家の隣が会場です。中では氷で作られた建物の中でココアを飲めたり、ハンモックに揺られながら星空を眺めたり、椅子座って焚火にあたったりとちょっとしたイベントを体験できます。会場へは各宿泊施設から巡回バスもあり便利です。

3日目 SL湿原号で釧路、根室へ

知床ウトロ地区をバスで出発し知床斜里駅へ。知床斜里からは電車に乗って標茶駅を目指します。標茶駅からはSL冬の湿原号へ乗車。初めてSLに乗るのでテンション高くなりますね。冬の湿原号は釧路駅を出て標茶駅で折り返しになるので、ゆっくりSLを見ることもできますし、標茶駅の前ではちょっとした物産展見たなものも行われていることがあるので色々と見て回りましょう。

SL冬の湿原号で釧路へ

冬の湿原号は全席指定となっているので事前に切符を買っておく必要があります。発売してすぐに売り切れることはないと思いますが、予定が決まったらできる限り早めに窓口かネットで予約したほうがいいと思います。カフェカーも連結されておりお土産やプリンなんかも買って社内で楽しめます。特に面白いのがだるまストーブが配置されていてそこで乾物を購入してあぶって食べることもできます。

冬の湿原号は標茶駅を出ると釧路湿原を突っ切って釧路へ。途中丹頂鶴や野生のシカも見ることができます。大体2時間ほどかけて釧路駅へ。目的地の根室にはさらに時間がかかるので釧路では降りずにそのまま根室行の電車に乗ります。すでに外は暗くなり何も見えない中2時間半ほどで根室に到着。

根室名物エスカロップ

根室にはあまり宿泊施設がないためビジネスホテルのイーストハーバーホテルへ素泊まり。食事は東京にもある根室花まるの本店と根室名物のエスカロップで有名な喫茶どりあんへ。エスカロップはタケノコの入ったバターライスに薄切りのとんかつを乗せてデミグラスソースをかけた逸品。夜の9時まで開いているので根室に遅くついても大丈夫。明日は早朝から納沙布岬へ行くためレンタカーを借りておきます。

イーストハーバーホテル

4日目 納沙布岬と厚岸の牡蠣とウイスキーと阿寒湖の花火

レンタカーで納沙布岬へ日の出を見る

納沙布岬で日の出を見るためにレンタカーで移動。2月だけど根室には雪があまり積もっていないので結構安心して車を運転できました。ただしブラックアイスバーンには要注意。一見何の変哲もない交差点にブラックアイスバーンがあるとツルっとスリップしてしまうそうです。車でスリップしなかったけど普通に歩いていて転んでしまった。雪が積もっていなかったのはたまたまの可能性もあるので運転に自信のない方はバスで行くことをお勧めします。納沙布岬にはそれなりに人がいてびっくり。みんな日の出みたいんだな。北方領土が見えるかなーと思っていたんですが、どうなんだろう肉眼で見ることできるんでしょうか。

タイエーのやきとり弁当がめちゃくちゃうまい

その後根室へ戻って朝食を購入。買ったのはやきとり弁当。そう函館でも有名なあのやきとり弁当です。根室ではタイエーというお店が販売しているのですが、どうも函館のハセガワストアと関係があるそうです。ぱっと見たところなんか普通のお弁当ですが想像以上に美味しい。味付けもそしてお肉も柔らかくこれは根室に来たらぜひ買ってもらいたいです。

道の駅コンキリエで厚岸の牡蠣とウイスキーを

今日は阿寒湖まで行く予定ですが、根室から途中厚岸で下車します。厚岸と言えば牡蠣が有名です。厚岸駅から徒歩で10分ほどの場所にある道の駅コンキリエで牡蠣と最近できたウィスキーを飲んでみます。お酒のことは正直よくわからないのですが、牡蠣と一緒に食べると美味しいらしい。実際に牡蠣は非常に美味しかった。道の駅にはオイスターバー、レストラン、炭火焼の店と牡蠣を楽しむためのお店がそろっているので牡蠣が好きな方はぜひコンキリエに行ってみてください。

道の駅コンキリエ
https://www.conchiglie.net/

ニュー阿寒ホテルは安いけど最高の神ホテル

再び電車に乗って釧路へ。釧路からはバスに乗って阿寒湖へ。阿寒湖での宿泊先はニュー阿寒ホテルです。このニュー阿寒ホテルは一人旅にやさしいホテル。場合によっては8,000円台から宿泊ができ夕食朝食ともにバイキングを楽しむことができます。さらに屋上スパがあり阿寒湖を眺めながらゆっくり温泉に入ることができる神ホテルです。何度も泊まっています。

阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル

当日は阿寒湖でイベントが開催されていて花火も打ち上げられていました。他にもスノーモービルの体験乗車ができたりカーリングができたり結構楽しいイベントがあります。

5日目 早朝の阿寒湖氷上散歩とワカサギ釣りと丹頂鶴見学

阿寒湖氷上散歩とワカサギ釣り

早朝から阿寒湖の氷上散歩をするために阿寒ネイチャーセンターさんへ。めったにできない凍った湖の上を散歩します。気候条件にもよりますが冬にはフロストフラワーを観察できることもあるそうです。その後男性が一度はやってみたいイベント上位に必ず上がる(当社調べ)氷上ワカサギ釣りを体験。阿寒湖の一角に色とりどりの小さなテントが並びその中でワカサギを釣ることができます。もちろんすでに穴はあけられていて、釣り竿と借りて餌をもらえばだれでもすぐに体験することができます。スタッフの方が巡回していて釣り方のコツを教えてくれるので結構簡単に釣れました。釣った魚は近くの料理屋さんですぐにてんぷらにしてくれます。とうぜん美味い。

タンチョウ鶴見学とポークチャップ

最後は釧路空港に向かう途中にある阿寒国際ツルセンターへ立ち寄ります。その名の通り丹頂鶴を間近で見学することができる施設です。大体このエリアにいるのですが、大きな羽をゆっくりはばたかせて飛び立つ姿は壮観です。

阿寒国際ツルセンター
https://aiccgrus.wixsite.com/aiccgrus/blank

そして道の向かい側には道の駅 阿寒丹頂の里があります。ここが結構穴場で施設内にある温泉とレストランが素晴らしかった。温泉はごく普通の露天風呂のない温泉なのですが、ゆっくりと入ることができツルを見学して下がった体温を温めてくれます。隣には広い休憩所があり横になれば至福の時間です。レストランでは地元の名物料理を食べることができ、中でもポートチャップが絶品。他にも鹿肉ハンバーグなどそそるメニューが多くあります。もし阿寒湖から釧路空港まで行く際はこの道の駅にもぜひ寄ってみてください。バスの場合は途中下車も可能なので時間があえば気軽に立ち寄ることもできます。

道の駅 阿寒丹頂の里
https://www.akan.jp/

と長々と書いてきましたが4泊5日でかなり冬の道東を満喫することができました。4泊もできないということであれば知床を1泊にしたり根室への行程を削れば2泊3日くらいでもなんとか回れると思います。場合によっては摩周湖や屈斜路湖と川湯温泉あたりを組み込んでもいいかもしれません。

冬の北海道は雪のせいもあってなかなか行きにくいイメージがあるかもしれませんが、バスと電車で結構うまく回ることも可能です。冬の北海道旅行の参考になれば幸いです。