関東で秘湯を味わうなら奥鬼怒温泉八丁の湯

関東で秘湯を味わうなら奥鬼怒温泉八丁の湯

こんにちは、壱旅です。結構秘湯が好きです。今まで北海道や東北地方の秘湯と言われる場所に何回か言ってきたのですが、秘湯と言うだけあってなかなか時間がかかります。ガチな秘湯好きの人から言わせたらまだまだと言われそうですが、できるだけ公共交通機関でアクセスできる場所が好きです。

さて今回行ってきたのは栃木県にある奥鬼怒温泉郷です。昨年の台風被害で栃木県では宿泊費用に補助が出るふっこう割があり、空いている宿を検索したところ「八丁の湯」に空きがあったため予約をしました。予約した時には鬼怒川温泉なのかと思っていたのですが、調べてみると鬼怒川温泉からさらに奥地にあります。

八丁の湯

東京(浅草)だいたい4時間半 八丁の湯までのアクセス

奥鬼怒温泉郷へアクセスするためには鬼怒川温泉駅から日光市営バスに乗り、終点の女夫渕(めおとぶち)まで行きます。そしてそこから先はマイカー規制区間のため各旅館のバスか徒歩で奥鬼怒温泉まで行く必要があります。ちなみに日光市営バスは1時間半、女夫渕から奥鬼怒温泉郷まではバスで30分、徒歩だと90分程度かかるようです。

鬼怒川温泉駅へのアクセスは浅草から出ている東武スカイツリーラインの特急で2時間程度、普通電車であれば3時間程度で行くことができます。

東武浅草駅 → 2時間 → 鬼怒川温泉駅 → 1時間半 → 女夫渕 → 30分 → 八丁の湯(奥鬼怒温泉郷)

の合計4時間程度、乗り換えなどの時間を考えると5時間程度で東京から行くことができます。案外遠い。

料金は東武浅草から特急に乗った場合は片道3000円程度、日光市営バスは1570円なので往復では9000円程度必要です。私が今まで行っていた秘湯は東北がメインだったので新幹線を使うと往復で3万円程度かかっていたのでそれを考えれば安く済みます。青春18きっぷを使えばもっと安く済みますけど。

日光市営バス 女夫渕線 (PDFが開きます)
http://www.city.nikko.lg.jp/seikatsuanzen/guide/seikatsu/bus/documents/09jikokuhyoukinugawa.pdf

八丁の湯送迎バス (ページの一番下に記載があります)
https://www.8tyo-no-yu.co.jp/databox/data.php/access_ja/code

滝がそばに流れる 加温無しかけ流しの天然温泉

八丁の湯は内風呂が男女各1つ、外湯で混浴が3つ、女性専用が1つあります。シャンプーやボディソープは内湯にしかないため体を洗うのは内湯にしましょう。混浴の3つはそれぞれ高さが違う位置にあり、一番低い湯舟が滝見の湯、中段が雪見の湯、上段の滝を間近に見ることができる石楠花の湯があります。

これは源泉かけ流し秘湯の露天風呂ではよくあるのですが、温泉に入ると湯の花成分が舞い、落ち葉なんかもゆらゆら揺れています。慣れない人はそんなもんだと思ってください。ただしっかりと清掃をしています。私が帰る日も温泉のお湯を全部抜いて清掃を行っていました。

温泉は中性低張性高温泉で中性のため湯が柔らかで刺激が少なく、低張性なので、身体への負担が少ないとのことです。ほのかな硫黄臭もあって温泉に入っている感が高いです。また冬は雪も積もっていて雪見露天風呂を楽しむことができます。当然寒いので気を付けましょう。

部屋は普通の畳敷きの部屋とログハウスがあります。私が宿泊したのは畳敷きの部屋です。部屋は清潔で広さも十分。ただトイレや洗面所は共用となっています。部屋もそうですが、秘湯と言う感じではなくトイレは水洗で清潔です。館内はwifiが設置されているのでインターネットを利用することもできます。小さなブラウン管ですがれテレビも見ることができます。

八丁の湯 和室

ログハウス風のレストハウスが併設されていて、暖炉に火がともされています。この暖炉の火をじーっと見つめているだけでも癒されますし、無料でマッサージチェアを利用することもできます。

布団は自分で敷く必要がありますが、館内の案内に敷き方も英語付きで記載されています。2月だったので外は寒いですがガスヒーターが置いてあるため温度調節と換気しながら適切に利用すれば快適です。

秘湯らしからぬビジュアルの夕朝食といのしし鍋

八丁の湯のプランは基本的に夕朝食の2食付きです。これがきれいに盛り付けられた前菜のせいか何となくちょっと高級旅館に来ているような雰囲気です。またメインのいのしし鍋は肉厚で脂の乗ったいのししの肉を味噌ベースでいただきます。その他日光らしく湯葉やこんにゃくの刺身、マスの刺身にしゃぶしゃぶといった料理と美味しいごはんなどなど。全体的なボリュームはちょうどいいくらい。旅館特有の多すぎて残すということはないと思います。

八丁の湯 夕食

朝食もシンプルですがこちらもなかなか食欲をそそるビジュアルになっています。

八丁の湯 朝食

氷瀑のアクティビティや加仁湯への立ち寄り湯も

八丁の湯では様々なアクティビティをすることができます。今回は氷瀑スノートレッキングを体験してきました。こちらはまた別途記事にしたいと思いますが、氷瀑の迫力は圧巻です。ぜひ冬に来たら体験してもらいたいです。

氷瀑スノーハイク

奥鬼怒温泉郷には何件か温泉宿がありますが、中でも人気なのは加仁湯ではないでしょうか。理由は白く濁った温泉でしょう。八丁の湯では加仁湯の日帰り入浴券を販売しています。歩いて10分程度なので加仁湯の乳白色の温泉を楽しみたい方はフロントに聞いてみましょう。

チェックアウトは10時ですが、そのあともアクティビティや加仁湯へ行ってみたり、八丁の湯でのんびりして昼食も食べることができます。私は結局八丁の湯を14時半に出るバスを予約したのでほぼ丸1日八丁の湯を楽しむことできました。

東京に住んでいると秘湯は行きにくい、時間もお金もかかるというイメージですが関東にこんな秘湯があったのは驚きました。とは言えさすが秘湯と言うだけあって結局時間は浅草から最短でも4時間程度かかりますけど・・・。ただ新幹線や飛行機を使うまでもなく、車でも途中までは行くことができ、公共交通機関も使えるのは非常にありがたいところ。

また日光にも近いため、午前中は観光をしてから奥鬼怒温泉郷に行くことの可能です。ちなみに私は日光東照宮の将軍着座の間特別祈祷ツアーに参加してから八丁の湯に行きました。

最後に東武鉄道のSL大樹が回転台に乗っているのを撮影。

関東でも雪見温泉混浴露天風呂が楽しめる奥鬼怒温泉郷八丁の湯。お値段は1万円程度の宿に泊まるこのブログ的には予算オーバーですが、東京からの交通費を考えれば及第点。秘湯が好き、特に秘湯って施設が古いんじゃないかって思って敬遠している方にぜひ訪れてもらいたい宿です。

八丁の湯
https://www.8tyo-no-yu.co.jp/

住所:〒321-2717 栃木県日光市川俣876
電話:0288-96-0306