青春18キップとたんばらラベンダー号で行く群馬県沼田のラベンダーと吹割の滝と日本一の道の駅とか

青春18キップとたんばらラベンダー号で行く群馬県沼田のラベンダーと吹割の滝と日本一の道の駅とか

青春18きっぷと言えば良く言えば変わりゆく車窓をながめてのんびり鈍行にゆらる旅ですが、ちょっと固めのシートに延々をゆられている苦行であるとも言えます。ただそんな青春18きっぷでも520円プラスすれば特急のような電車に乗ることもできるのです。今回は上野駅から群馬県沼田駅までをむすぶ臨時列車「たんばらラベンダー号」に乗ってみました。

快速だけど特急?座席はグリーン車並みなリゾートやまどり

今回乗車する「たんばらラベンダー号」は上野駅から沼田駅までを2時間半くらいでむすぶJR東日本の臨時列車です。

たんばらラベンダー号停車駅(正確な停車駅はJR東日本にご確認ください)
上野→赤羽→浦和→大宮(埼玉県)→上尾→桶川→北本→鴻巣→熊谷→深谷→本庄→高崎→新前橋→渋川→沼田

このたんばらラベンダー号は一応「快速」と言うことになっていますが、見た目からして特急です。車内も快速とはとても思えず、1列プラス2列のゆったりした作りになっています。座席にはフットレストも付いていて前の座席との間隔も広い。1人掛けのシートもあるので、ある意味特急のグリーン車を越えた車両かも。グランクラス並みと言ったら言い過ぎですけどリッチな気分になれます。ただ座席には充電器はありませんでした。

車内販売もないので飲み物やお弁当は上野駅で調達しましょう。上野駅は駅弁も充実していて悩むかもしれません。

このたんばらラベンダー号に乗車するためには指定席券を購入しなければなりません。指定席の予約の方法はこちらもご覧ください。

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とは言っても520円と安く、上野から沼田まで乗っても520円と値段は均一です。青春18きっぷと指定席だと往復2,370円(青春18きっぷ11,850円の1/5)+指定席往復1,040円の往復合計3,410円となるので、普通切符で上野沼田を往復しても5180円かかることを考えたら激安です。

もちろん青春18きっぷが利用できる期間だけですし、たんばらラベンダー号も臨時列車のため運行日にはくれぐれもご注意ください。

ちなみに今回は終点の沼田まで行きましたが途中の渋川で降りて、伊香保温泉や榛名山、榛名湖に行くのもいいかもしれません。

上野駅を出て新前橋までは日本の典型的な郊外の光景が続くので、僕は上野駅で買った崎陽軒のしうまい弁当を食べました。いつの間にか陶器の醤油入れが無くなっていたのね。でもやはり美味しい。特にタケノコを甘辛く醤油で煮たものだけでごはんが物凄く進みます。座席指定で1人掛けの席を指定したので隣の人に気兼ねなくお弁当を食べることができるのも素晴らしい。

新前橋を過ぎると一気に車窓は変わり晴れていれば赤城山や榛名山などを見ることができ緑が多くなってきますが、すぐに沼田駅についてしまいます。

たんばらラベンダー号と言う名前の通り、この電車は群馬県沼田市の玉原高原ラベンダーパークで行われているラベンダーのイベントのために走っている電車です。ラベンダーパークまではバスで行くこともできますが、できればレンタカーを借りると周辺の観光地を回ることができるのでお勧めです。

沼田市 たんばらラベンダーパーク

たんばらラベンダー号と言う列車に乗ってきたのでここに行かないと言うわけにはいかないでしょう。冬はスキー場ですが、5万株ものラベンダーが植わっている関東でも有数のラベンダー畑が広がっています。7月中旬から8月上旬くらいが見頃で、その前後にもラベンダー以外の花が咲いているそうです。

https://www.tambara.co.jp/lavenderpark/

標高が高いので東京都の気温差もあり、僕が行ったときは東京35度、たんばらラベンダーパークは27度でした。それでも暑いのにかわりはないので帽子や日焼け止めを忘れずに。園内はスキー場なだけあって勾配があり、その勾配を利用してラベンダーが植わっています。

メインのラベンダー畑までは歩いて20分程度かかるみたいですが、有料リフトもあるので体力的に厳しいと思う方は利用してみてもいいかもしれません。

川場村 道の駅川場田園プラザ

道の駅日本一とも言われる川場村の「川場田園プラザ」もお勧めです。最近ではこういう広大な敷地の道の駅も増えてきましたが、さすがに日本一ともいわれる道の駅だけあってお店の数が豊富です。蕎麦やラーメン、イタリアン、地ビールレストランなどなど1件ごとに独立してお店があります。また道の駅ならではの特産品や地元の野菜なども豊富に取り揃えてあって、特に野菜は大量にしかも安く買うことができます。こういうところで地元ならではなの野菜を見つけるのも楽しいんですよね。今回は唐辛子を買いました。

ただ、土日や長期休暇などになると本当に混雑するので車で行くと駐車場に入るのに苦労するかもしません。そして各レストランにも行列ができるのである程度時間に余裕を持っていくと良いと思います。

https://www.denenplaza.co.jp/

道の駅川場田園プラザ

群馬県利根郡川場村大字萩室385
TEL:0278-52-3711

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沼田市 吹割(ふきわれ)の滝

沼田市の奥の方にある東洋のナイアガラ!ともいわれる吹割の滝もお勧めの観光スポットです。さすがに本家ナイアガラには遠く及ばないと思いますが、なかなかの迫力があります・・・。と言いたいのですが時期によってなのかあまり滝の近くまでには近寄れません。吹割の滝のイメージ写真みたいなのをよく見るのですが、あの角度で滝が見れることはあるのだろうか。それでも普通滝と言えば細い一直線に水が落ちることをイメージするかもしれませんが、吹割の滝はナイアガラのように一気に水が流れ落ちる様を見ることができるので一度行ってみても損はないでしょう。

また吹割の滝の周辺にはお土産物屋さんが多く、ほとんどで無料駐車場と書かれています。詳しくはググっていただければ思うのですが、色々とあったらしく今ではほとんどの店がちゃんと無料駐車場になっています。僕が停めた土産物屋さんも車から降りるとおじさんがやってきて、料金を取られるのかと思ったら「割引券あげるからお店寄ってねー」とにこやかに言われました。吹割の滝に寄った後はお土産物屋さんにも寄ってみましょう。

望郷の湯 道の駅白沢

道の駅白沢に併設されている温泉施設です。料金は一律ではなく時間制となっています。2時間560円~。有料ですがタオルのレンタルもあり、シャンプーボディソープも備え付けなので手ぶらで行っても大丈夫です。お湯はアルカリ性単純泉ですこしぬるっとした感触です。お肌がつるつるになります。

施設もまだ新しいからなのか清潔でお風呂も結構広いです。望郷の湯と言う名前の通り河岸段丘のヘリにあるので眺めは最高です。ここも晴れていたら赤城山をみながら温泉に入ることができるかも。

道の駅川場田園プラザ

群馬県沼田市白沢町平出1297番地 
TEL:0278-53-3939

沼田城址

沼田駅を降りると「真田の里」と言った六文銭の上りを目にすると思います。真田と言えばどちらかと言えば長野県の上田市を連想する方が多いと思いますが、沼田も真田家が一時領有していました。

天守閣はありませんがその痕跡が沼田城址で見ることができます。ただこの沼田城、googleマップなどで確認すると駅から1キロほどで歩いていけそうですが、沼田駅と沼田城は標高差がかなりあるので注意が必要です。沼田市自体の中心もこの沼田城の近くにあるため駅と中心地が分かれている典型的な地方都市と言えるかもしれません(成り立ちの理由は大きく違いそうですが)。

とこんな感じで沼田市周辺の観光スポットを紹介してきましたが、たんばらラベンダー号で沼田に着くのは10時半くらい、レンタカーを借りたりしていると出発できるのは11時くらいになります。帰りは17時前なので16時半くらいにはレンタカーを返していたいところなので観光できるのは5時間半程度です。僕は無理やり全部回りましたが、ゆっくり回るととても時間が足りません。

ラベンダーパークと吹割の滝がそれぞれ距離的に離れているのでどちらかだけ観光すればそれなりにゆっくり回れると思います。沼田城は最後に時間が余っていたら見るくらいの時間調整として使ってもいいかもしれません。

電車とレンタカーで費用はどれくらいかかるの?

先程も書いたように電車賃は上野駅から往復合計3,410円。レンタカーは沼田駅前にトヨタレンタカーがあってヴィッツクラスなら6時間で6500円程度。楽天トラベルなどで良くクーポンを配布しているのでそれを利用すれば5千円程度でレンタル可能です。たんばらラベンダーパークの入園料は大人1200円となっています。ガソリン代は全部回って700円程度でした。食事を1,500円程度、温泉で560円だとすると14,000円くらいの旅費となります。

一人の値段なので4人で行けばレンタカーとガソリンが割り勘になるので1800円程度、一人当たり9千円くらいになります。

ちなみに吹割の滝の近くには老神(おいがみ)温泉もあるので、望郷の湯ではなく日帰り温泉を楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

ラベンダーの見ごろはそろそろ終わりに近いですが、来年もこのたんばらラベンダー号が臨時列車で運行されていたら参考にしてみてください。