讃岐うどん巡りと直島の地中美術館

讃岐うどん巡りと直島の地中美術館

こんにちは、壱旅です。香川と言えば・・・、讃岐うどんですよね。10年以上前に仕事で香川に行く機会があって何店か回ったのですが本当に美味しかった。今回はジェットスターで成田~高松が90円で売っていたチケットを手に入れたので讃岐うどん巡りとアートな島で有名な直島をちょこっと覗いてきました。

1日目 高松空港→山越うどん→麦香→金刀比羅神社→山下うどん→おか泉→丸亀

成田を10時過ぎに出発し、高松空港には12時過ぎに到着。レンタカーを借りてまずは山越うどんを目指します。以前来たときは基本的に駅から歩いて行ける場所を探していたのですが、今回はレンタカーを借りているので山奥であろうと行くことができる。

高松空港から山越うどんまでは約30分程度で着くことができます。

山越うどん

http://yamagoeudon.com/

山越うどんは香川県内の讃岐うどんの中でも知名度は高いうどん屋です。かまたまうどんの発祥とも言われています。発祥の店は何店かあるみたいですが。なのでかまたまうどんを注文。出汁は自分で好きなだけかけることができます。入れすぎると辛くなるので注意と書いてあったけど、それなりに入れたほうが美味しいかも。

お次は麦香(ばくか)

http://bakuka-udon.com/

ちく天ぶっかけがお勧めとのことなので注文。つるつるしこしこで僕好みのうどんでした。美味しい。店主の方も明るく気持ちのいい挨拶でした。あとホールのおばちゃんも気さく。あとで気が付いたのですが入口のあたりにおでんも置いていました。この後何店かでおでんを見ることがありますがどこも黒い。

腹ごなしに香川の観光名所である金刀比羅神社へ。昔ながらの観光地という趣の門前町に車を止めて金刀比羅神社の本宮を目指します。階段を上っていくと両脇にお土産物屋さんが並びようやく金刀比羅神社の門が現れます。さらにそこから階段を上り本宮に着いたと思ったら旭社という場所。本宮はまたさらに登ることになります。本宮の先にはさらに奥社があるのですが、今回は本宮まで。785段あるらしく思っていたよりも大変。途中大きな船のプロペラや神馬がいたりと色々と散策できますが、とりあえず本宮までであれば大体1時間程度で往復できると思います。

金刀比羅神社のお守りは黄色と言うか金色と言うかかなり派手なお守り。正月期間限定で小さなお守りとさらに小さなお守りの3点セットの頒布しているようです。ただ3つセットは2,500円とそれなりにお高め、普通のお守りは800円。ただ本宮の社務所そばにあるおみくじは一回100円でおまけに小さな金色の犬が付いてきます。ちょっとうれしい。

金刀比羅神社からは今日の宿泊地丸亀に向かう途中で山下うどんに立ち寄ります。

山下うどん

https://tabelog.com/kagawa/A3703/A370302/37000012/

ぶっかけうどんの元祖とも言われているらしいです。頼んでみるとかなり麺の腰が強い。ちょっと硬めの印象です。ちなみにここでもおでんが売っていたので買ってみました。真っ黒の出汁に浸かっておでんだねも黒いけどしょっぱくはありません。

続いて宇多津駅から歩いても行けるおか泉。

おか泉

https://www.okasen.com/

ここは以前行ったことがあるお店です。讃岐うどんのお店は早朝開いているけど15時くらいに閉店になることがおおいですが、こちらは20時までやっています。以前来た時も香川に着いたのが夜だったのでここを利用しました、なんか高いイメージがあったのですが、それはおか泉の名物ひや天おろしを頼んだからでぶっかけや今回頼んだ生醤油はそこまで高くない、けどやっぱり他のお店に比べたらちょっと高いかも。

ここもつるつるしこしこで僕好みのうどん。サイドメニューも豊富なので誰が言っても楽しめるかも。そして夜までやっている讃岐うどんは本当にありがたい。

と言ったところで1日目は終了。ホテルに行くと目の前でボートレースがやっていたので人生で初の競艇も楽しめました。案外面白い。

2日目 よしや→丸亀城→長田 in 香の香→日の出製麺所→がもう→一福→栗林公園→屋島→本家山田家→高松市内

2日目はよしやから。

よしや

https://tabelog.com/kagawa/A3702/A370202/37004606/

朝7時からオープンしているので朝食にもってこい。肉うどんを推しているのか、店頭には「炙っていいとも!」なんて言うメニューもありました。讃岐もち豚の肉ぶっかけうどんを注文。朝だったからかちょっとお肉はきつかったかな。うどんは美味しい。

次に行くお店が9時オープンなのでその前に丸亀城に行くことに。前日に通りかかったときになんか石垣が崩れているなーとおもったら平成30年の西日本豪雨の後に石垣が一部崩落したとのこと。丸亀城は初めて行きますが、石垣の見事さは今までで一番かも。特に丸の内?が熊本城や松山城などよりも狭いせいか急に石垣が立ち上がっている感じ。金沢城の石垣もかなりの高さがありましたが、丸亀城の石垣の高さは日本一だそうです。

https://www.marugame-castle.jp/

その日本一の高さの石垣が一部とはいえ、かなり大きく崩落しています。地震で崩落した熊本城やこの前火事で焼け落ちた首里城ほどニュースになっていないと思うので、香川に行った際はぜひ丸亀城にも立ち寄ってみましょう。本丸見学する場所や観光案内所隣のお土産物屋さんでは丸亀名物の丸亀団扇も売っています。ドラクエウォークの香川のお土産スポットにもなっています。

丸亀城を後にして変な名前のうどん屋さん「長田 in 香の香」へ。

長田 in 香の香

https://kanoka.jp/

名前に香りが2つも付いている理由はあとで何となくわかります。基本的にメニューはうどんだけ。釜揚げか冷やしうどんかを選びます。ちなみに何も言わないと釜揚げが出てきました。本当は冷を食べたかったのですが。こちらは出汁が大徳利に入って提供されます。1人前につき出汁は1杯。追加で頼む場合は100円です。

釜揚げうどんが運ばれてくると、ものすごい小麦の香り。猫舌なので釜揚げうどんは基本的に頼まないのですが、これは意外な収穫。そして大徳利に入ってる出汁の香りも強い。お店のホームページには「釜揚げうどんは香川の香り」ということで「香の香」という名前と書いてありましたが、釜揚げと出汁の2つの香りが何とも言えませんでした。ただこうなると冷も食べたいので追加で注文。冷もおいしい。でもここは冷が好きな人でも釜揚げ頼んでほしいかも。釜揚げと冷2種類頼んで出汁も熱いのと冷たいのを楽しむのが一番かも。

次は日の出製麺所。

日の出製麺所

https://www.hinode.net/

こちらも以前行ったことのあるお店です。坂出駅から徒歩10分程度で着くことができます。ここは何といっても営業時間が特殊。午前11時30分から12時30分の1時間しかオープンしていません。そしてオープンから100食分は香川県産の小麦「さぬきの夢」で打たれたうどんが提供されます。11時過ぎに到着するとすでに30人ほどの行列ができていました。前回も行列だったので基本的には行列覚悟で行った方がいいと思います。とは言え30人くらいであれば1巡目で店内に入れると思います。土日だともっと並んでいる可能性がありますが。

ここは僕が一番好きな讃岐うどんの店で、前回もそうですが、今回改めて色々と回っても一番美味しい讃岐うどんでした。美味しいしさらに安い。冷ぶっかけ小なら120円、中なら180円と破格の安さ。そして美味い。そのかわり店内はシンプルでトッピングなどはあまりありません。ネギがそのまま置いてあり、自分でハサミを使って切るというのもなかなか面白い体験です。

営業時間が短いので食べるのはなかなか難しいかもしれませんが、ぜひ一度訪れてほしい場所です。

次はうどん がもう。

うどん がもう

https://sanukisyouji-gamou.stores.jp/

こちらも人気のお店で前回も行列していましたが今回も行列。行列とは言え5分も待てば食べることができます。ここはうどんもそうですが雰囲気がザ讃岐うどんと言ってもいいかも。街中と言うよりは田舎にあって小さな店構え。セルフ方式でうどんを注文した後に自分で好みのてんぷらをとり、出汁もかける。そして安い。小うどんで150円。という多くの人がイメージする讃岐うどんの店。駅からも20分くらい歩けば訪れることができるので車が運転できない人でもぜひ行ってみてもらいたいです。

次は一福。

ここの以前訪れたうどん屋さん。最近調べてみたら東京にも店舗があるらしい。ここはうどんも美味しいけどなぜかとり天がめちゃくちゃすき。初めてとり天と名前が付いたものを食べたのはここかも。ここも端岡駅から歩いて来ることができるので電車旅の方にもおすすめ。

一福でうどんを食べた後さすがにお腹がいっぱいになったので少し休憩して高松市内の栗林公園へ。栗林公園は国の特別名勝に指定された回遊式大名庭園、とウィキペディアから引用。公園と言っても庭園です。

敷地は広大で東京ドーム3.5個分、借景としている紫雲山を含めれば16個分にもなるとのこと。特別名勝としては珍しく船遊びもできます。値段は入園料に別途620円が必要となりますが、この券を持っていけば園内の掬月亭で抹茶とお菓子を割引価格でいただくこともできます。船遊びは大体30分程度の所要時間、くるっと園内を回ってお茶もいただくと合わせて1時間半から2時間程度かかります。

舟遊びの船頭さんは見どころを解説してくれるし、船からの庭園の景色はめったに体験できないまさに大名気分を味わえるチャンスなのでお時間に余裕のある方はぜひ乗船してみてください。

次に向かったのは屋島。源平合戦の主要な戦場としても有名です。以前は島だったのが江戸時代の干拓や埋め立てで陸続きになったとのこと。観光名所としては屋島水族館がありますが、訪れたのが夕方だったのでとりあえず頂上からの景色だけ楽しむことにしました。眼前には瀬戸内海に浮かぶ島々を見ることができ、たぶん夏には瀬戸内海に沈む夕日もみれるんだろうなー。僕が言ったときは山に夕陽が沈んでいましたが瀬戸内海に来たことを実感できる眺めだと思います。

最後に山田家へ。

https://yamada-ya.com/

讃岐うどんのお店と言うよりも何か高級は和食料理店のようなたたずまい。うどんも美味しかったけど季節メニューのふぐと牡蠣のてんぷらがめちゃくちゃ美味しかった。牡蠣は大きく、讃岐でんぶくというふぐはまさに鳥のささみのよう。・・・褒めているのか不明ですがとりあえず美味しかった。また水曜どうでしょうで大泉さんがうどんを食べていたらしく、大泉さんが座っていた席に案内されました。僕くらいの年代の男性の場合、その席を指名することがおおいとか。

再び高松市街へもどりレンタカーを返却、ドーミーインに宿泊しました。

3日目 手打ち十段うどんバカ一代→直島→地中美術館→ゆうなぎ→玉藻公園→一鶴→高松空港

3日目の朝食は手打ち十段うどんバカ一代。

http://www.udonbakaichidai.co.jp/company.html

朝からやっている心強いお店です。ここのてんぷらにはイイダコがあってまるまる天ぷらにしています。でもちょっと残念なのが衣があぶらっぽい。イイダコはぷりぷりなので油っぽいのが苦手な方は衣をはがして食べてもいいかも。衣なしでもこのイイダコは美味しかったです。

その後琴電に乗って高松港へ行きフェリーで直島へ向かいます。ちなみに高松港には2つ乗り場があって、手前は高速船などが発着します。初めにそこにいったら誰もいなくて焦ったのですが、奥の乗り場から直島行のフェリーが出発しました。1時間ほど瀬戸内海を航行して直島の宮浦港へ。宮浦港のすぐそばにシンボルともいえる草間彌生さん作の赤カボチャがお出迎え。そして僕はフェリーターミナルの前にあるレンタルバイク屋さんで原付を借りました。アシスト付自転車を借りようと思っていたのですが、どうも地中美術館へ行くにはかなりの登りがあるらしいし、原付もめったに乗る機会がないので。

原付で直島を半周くらいくるっと回って目的地の地中美術館へ。

http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

地中美術館は事前にチケットの予約が必要なので訪れる際は公式サイトの案内をご確認ください。また美術館内部は建物を含めてほとんど撮影不可となっています。チケットセンターの前に原付を停めて予約したチケットを交換。モネをイメージした地中の庭を歩いて美術館の入口まで行くのですが、冬はほとんど花が咲いていないのでちょっと残念。地中美術館は安藤忠雄が設計しているので館内を歩いているだけでも楽しいし、ジェームズタレルの作品に驚き、モネも入口あたりで軽く「おー」って自然と声が漏れてしまった。ウォルター・デ・マリアの作品はインスタ映えするのにもったいないなーと思いながらも、学芸員の人に話を聞けて面白かったので気軽に話をしてみるといいかと思います。

作品を見終わった後は地中カフェに立ち寄りコーヒーとケーキを瀬戸内海を見ながら食べます。建物は撮影できないけど、地中カフェから瀬戸内海の眺めは撮影可能。めちゃくちゃいい景色です。

ざっと作品すべてを見るのは1時間弱くらいで回れると思いますが、コーヒー飲んだり瀬戸内海見たりして結局2時間くらい滞在しました。直島には他にも美術館があるのですが訪れたときは他が休館日だったため地中美術館だけで終了。でも地中美術館だけでも十分楽しめると思います。

そのあとはつつじ荘のあたりに原付を停めて黄色いカボチャの写真を撮り、砂浜を歩いてテラスのあたりで寝転んでまったりしていました。このテラスからの瀬戸内海を行きかう船を眺めるのもなかなかです。

少し時間があったので家プロジェクトのあたりを散策したり、原付で眺めのいいところに戻ったりとして宮浦港へ。昼食は宮浦港前にあるゆうなぎ。

http://yuunagi.biz/

直島ヒラメが名物でヒラメの唐揚げを注文しました。ものすごく肉厚のヒラメで美味い。揚げてあるので頭までパリパリで食べることもできます。

再びフェリーに乗って高松港へ。そして歩いて玉藻公園へ。

http://www.takamatsujyo.com/

玉藻公園は高松城を改修したもので高松城は日本三大水城とのこと。以前は海に面していたみたいだけど、今は埋め立てられてしまっています。でも海には近い。ここも舟遊びができるみたいだけど僕が言ったときにはやっていませんでした。

琴電の高松築港駅が昔の堀を埋め立てられて作られたため、駅舎からも高松城の石垣や天守後を見ることができます。

出発まではまだ多少時間があるのでちょっと早いけど夕食をと思って讃岐うどんのお店を検索するも15時過ぎているため目ぼしいお店はすでに店じまい。丸亀にもあったけど骨付き鶏が香川では有名らしく一鶴という有名なお店で食べることにしました。

一鶴

https://www.ikkaku.co.jp/index.html

ひなどりとおやどりがあって親鳥の方が値段が高い。ということはこっちの方がうまいんだなと思って注文しましたがメニューに書いている通り歯ごたえがある!と言うかありすぎ。顎が痛くなるのでひなどりの方が良かったかも。でも好みの味付けで美味しかった。

そしてリムジンバスに乗って高松空港、ジェットスターで成田空港へ帰りつき旅も終了。

讃岐うどんは結局11軒回ることができました。最終日に直島に行かなければプラス軒くらい回れたかも。でも直島は行って良かった。美術の知識は全然ないけどそれでも十分楽しめるし原付で島を回るのも楽しかったです。讃岐うどん巡りを5軒くらいに抑えれば直島行っても1泊2日で十分楽しめるかもしれないです。

今回はジェットスターのセールで格安で行くことができたので2泊3日レンタカーや宿泊費、その他移動費入れても3万円程度で済みました。うどんは散々食べたけど平均すれば1食300円くらいなので4,000円もかかってないかも。そういう意味ではものすごくコストパフォーマンスの高い旅行になりました。

ジェットスターはセールがなくても高松行は安いのでぜひうどん巡りと直島アートの旅を楽しんでみてください!